ゴルフスイングのフォローは、打った後のただの惰性ではありません。

フォローで球筋を変えること、フォローからミスショットの原因が分かることもあります。

フォローは打った後なので関係ないように思いますが、ボールコントローが可能なのです。


1. フォローでボールの曲がりをコントロールする方法

これは、ボールを打つ前の素振りの段階で行って下さい。

まず、フック系の球を打ちたい時です。

インパクトの位置から飛球線方向に30cm程先のフォローの位置で、フェースを10度~15度程度閉じます。

さらにフォローの腰の高さで、クラブヘッドのトゥが真上からやや左(11時くらい)を指すようにフェースを閉じます。

この2点に注意しながら、インパクトから腰の高さくらいまでのフォローの素振りを、数回行って下さい。

そしてボールを打って下さい。

スライス系の球を打ちたい時はこの逆です。

30cm先では、フェースを10度から15度開き、腰の高さではトゥが真上からやや右(1時くらい)を指すようにフェースを開きます。

ボールは思ったように曲がったでしょうか。


2.曲がりのミスをなくす

これを利用して、曲がりのミスをなくすことも可能です。

ボールが最初まっすぐには飛び出すが、途中から左右どちらかに曲がるという方は、スイング軌道は正しくできています。

問題はフェースの閉じ(開き)具合です。

スライスが出る場合は、フォローでフェースを閉じる素振りを行ってください。

フックが出る場合は、フォローでフェースを開く素振りを行ってください。

ストレートか、今までの逆球に変わるはずです。

上達してくれば、曲がり幅までコントロールすることができます。

曲がり幅は、素振りの時の閉じたり開いたりするフェースの角度で調整できます。

ボールが打った直後から左右どちらかに曲がる場合は、スイング軌道が原因ですが、
もしスイングの軌道が、アウトサイドインで左に飛び出す場合は、フォローでフェースを開く素振りをすれば、左に出て戻ってくる球になりますし、インサイドアウトで右に飛び出す場合は、フォローでフェースが閉じる素振りをすれば、右に出て戻ってくる球になります。

これはゴルフ場でのラウンドで突然やっても、どんな球が出るか分からずスイングするのでなかなか思い切ってできません。

ダフリやトップなどの、別のミスが起こる可能性もあります。

練習場でしっかり練習し、上達してからラウンドで行うようにしてください。

思ったように曲がると、ゴルフが一段と楽しくなります。