ゴルフのスイングの動きはは、大きく分けてバックスイングとダウンスイングの2つに分かれます。

バックスイングとは構えてクラブを振り上げる動きの部分を指し、ダウンスイングとは、振り上げたあと、回転を使ってボールを振りぬきインパクトしたあと、スイングを終えるまでの動きです。

これら2つの動きから成り立つスイングの動きですが、ダウンスイングは、バックスイングから振り上げてクラブが頂点に立って(トップという)、その後のスイング全てをバックスイングというので、スイングの大半を占めるといっても過言ではありません。

以下では、正しいダウンスイングのコツと、それを手に入れる練習メニューなどを紹介します。


1.ダウンスイングの重要性

ダウンスイングはスイングの中でも最も重要な動きです。

それは、実際にボールを打つところを含む7割以上をダウンスイングが占めるからです。

アイアンとドライバーによって、ダウンスイングは少々異なる場合もありますが、基本的に気をつけることは、円運動を意識することです。

ドライバーの場合、円運動が地面と並行に行われるイメージなので、基本的には、体を回転させてドライバーが体に巻きつくイメージを持ってスイングすると良いでしょう。

ドライバーは飛距離が出るゴルフクラブですので、スイングの際、力んでしまう場合が多々あります。

しかし、力みは禁物です。

力むことで、肘が曲がり、スムーズな円運動を阻害してしまうことが多いのです。

また、ショットの方向性を気にするあまり、体を開いてボールに垂直にゴルフクラブのヘッドのフェイスを当てようと意識しすぎた結果、体全体が右方向に流れてしまうということも多々見受けられます。

しかし、これでは安定したショットは出来ません。

あくまでも、円運動を地面と並行に行うイメージで、ゴルフクラブがボールに当たる瞬間だけゴルフのヘッド部のフェイスがボールと並行になるようにスイングの前からセッティングすることが重要です。

あとは、力をいれることなく、振り切れば、ボールは真っ直ぐに飛びます。

スイングに入る前からボールとクラブのヘッドがどこで当たるかを考えて、ドライバーであればティーにセットするところから、ショットの良し悪しは決まってくるのです。


2.飛距離を伸ばしたいと思いすぎない

飛距離を伸ばしたいと思う人ほど、ダウンスイングにブレが大きくなってきます。

つまり、力学的に考えると、クラブをバックスイングから振り上げ、ダウンスイングでボールにクラブを当てる運動がスイングですが、ダウンスイングでゴルフクラブのヘッド部のスピード(スイングスピード)が速ければ速いほど、ボールに伝わる衝撃が大きくなり飛距離は伸びるというのは、誰が考えても明らかです。

ですから、ダウンスイングでのスイングスピードを速めなければという思いが大きくなる心理は理解できます。

しかし、仮に飛距離が伸びたとしても、方向が定まらなければ意味がありません。

ゴルフはスコアを競うスポーツです。

他人だったり、自己ベストの更新だったり、競う相手は様々ですが、スコアを縮めるスポーツである以上、飛距離が伸びるにこしたことはありませんが、まずは、方向性を安定させるため、力を抜いて、振り切ることが重要です。

理論的にはボールに当たる瞬間だけヘッドがボールに垂直になっていればよいのです。

しかし、いくらそのように考えても、力みや緊張などから、力が入ってしまったとき、スイングが乱れ、力が入りすぎ、ボールはスライスしたりフックしたりします。

まずは、まっすぐ打てるように、安定したスイングができるように練習メニューとして素振りを行い、その後、ボールをどのポジションに置けばどの方向に飛ぶのかを試行錯誤して、練習メニューを消化していくという地道な作業しか、バックスイングを上達させる方法はありません。