ゴルフを上達させるためにはスイングのチェックが必要不可欠です。
結果がすべてのはずのゴルフなのに、プロゴルファーが一様に同じようなスイングをしているのには理由があります。
飛んで曲がらず、狙ったところにボールを落とすには正しいスイングに矯正していく必要があります。
1.ゴルフスイングと身体の関係
ゴルフというスポーツは如何に少ないストロークでホールアウトをするかというスポーツです。
そのため、より正確に、より簡単に、より再現性の高いスイングが求められます。
これが絶対に正しいスイングというものは誰も分からないと思いますが、トップで活躍するプロゴルファーのスイングは皆同じように美しく見えます。
また、独学で練習するよりもコーチをつけた方が早く上達できるのは、美しいスイングのイメージが明確に理解されるからだと考えられます。
では、どのようなスイングが美しく正しいと思われるスイングなのでしょうか。
チェックポイントはだいたい決まっていて、参考書にもまとめられています。
例えば、左肘を真っ直ぐ伸ばすこと、頭の位置を動かさないこと、骨盤をスウェーさせないこと、体幹を大きく傾けないこと、腕と胸で作る三角形をキープすること、手首を反さないこと、オンプレーンで振ることなどが挙げられます。
これらはそれぞれミスショットを修正するためにコーチからよく言われることだと思いますが、すべて修正していけば正しいと思われる一つのスイングが出来上がるわけです。
それならば、はじめから正しいと思われる一つのスイングを真似すれば、これらのような指導を受ける必要がありません。
ただし、多くの方はそれができずに悩んでおられると思います。
なぜなら身体のメカニズムを知らないからです。
正しいと思われる一つのスイングがイメージできたとしても、そのために必要な関節の可動域が何度ぐらい必要で、どの筋肉を使っているのか、どのタイミングで筋肉を働かせればいいのかが分からないと、スイングを矯正し、上達することはできません。
2.無理のない矯正方法
身体のメカニズムを理解することで無理なく美しいスイングを作ることができます。
特に、ストレッチは簡単なエクササイズであり、習慣化することで必要な関節の可動域を得ることができ、スイングがイメージ通り美しくなると考えられます。
多くの方がスイング中に足りていない関節の可動域は股関節、肩甲骨、胸郭、肩関節です。
脚の付け根である股関節は、特に左側で最大限の回旋可動域が必要になります。
背中にある三角形をした肩甲骨は腕を前に突き出したり、後方に引き出したりする可動域が必要になります。
呼吸時に開いたり閉じたりする胸郭は身体を捻る際にも同様の可動域が必要になります。
肩関節はそれほど動いていないようにみえますが、外旋可動域がないと脇が開く原因となります。
これらの可動域を増大させるためにはストレッチが重要です。
日々のストレッチを怠らずに習慣にすることで、無理なく美しいスイングを作ることができ、ゴルフの上達が期待できます。