ゴルフでは下半身を使ってスイングができるようになれば、もう上級者と呼んでも過言ではありません。
何度もお伝えしていくことになりますが、ゴルフのスイングは手打ちではなく、体の回転を使って行います。上体だけを回すのではなく、体重移動も利用して体全体を回転させるのです。
今回はスイングの時の下半身の使い方についてお伝えしていきます。
1.左腰を回す
ゴルフを何年やっていてもなかなかできないのが、この体を回転させてスイングするというものです。初心者かた中級者に至るまで、スイングすると、腕から振りにいって、それに合わせて体が後から回転してくるという傾向が強いです。
ゴルフプロのスイングを観てみましょう。スローで映像を流してくれる機会もあるのでよく観てみてください。体の回転が先です。腕は後からついてくる感覚です。先ほどお話した逆の動きになるのです。
素振りならできるけど、実際にボールを打つとなるとできないと言う友人もいます。スコアが70~80のアマチュアでも難しいのです。
下半身主導のスイングをするときに一番大切なのは、左腰を早く回すことです。左腰を回し、左脚の膝をおもいきり立てる。体が回転しつつ、体重移動もできています。
バックスイングでクラブを手先だけで持ち上げると、体の回転ではスイングできません。体を右に回してバックスイングし、右に向いた胸を左に向ける。左膝を立てることで左サイドに壁ができて、フェイスが引っかかったり、プッシュアウトせずにスムーズにボールを捉えることができます。
練習メニューでこだわる箇所は、左腰から回っているかどうかです。この速度があがればスイングスピードもおのずと上がってきます。
2.両腕の力を抜く
ゴルフは日々の素振りから意識をしていけば、必ず下半身主導のスイングはできるようになります。ボールの飛距離だけでなく、安定感も増すはずです。ただし、この感覚を掴むのはとても難しいことです。
初心者にはまず、下半身に力を入れて回すことよりも、上体の力を抜いてスイングしていく方が早く下半身の使い方に気が付けるかもしれません。
そのためにも両腕の力は抜いてください。握力もゼロに近い感じで構いません。スイングするとそのままクラブがすっぽぬけるような感覚でひたすらスイングしてみます。この練習メニューは下半身の使い方を勉強するうえでとても効果的です。
インパクトの瞬間に腕に力を入れようとすると結局腕で振りにいっている形になります。インパクトのときすらも力を入れない。これはゴルフ上達のコツです。体で回転してスイングする感覚が身についてきます。