当たり前に考えると、ゴルフのクラブは基本的に円運動ですね。

胴体を中心に、クラブを振り回しているのですから、円運動になるのは当たり前と思います。

ところが、最近、ゴルフスイングに、直線運動を取り入れて上達するという方法が、インターネット等で話題になっています。

従来の日本人のスイングをやめて、欧米式のゴルフスイングの直線法を取り入れると、飛距離も伸びるし、年齢が高くなってもいい球を打てるというものです。

日本人のスイングは、昔のプロゴルファーが指導した、下半身を使ったゴルフスイングが主流であり、これだと飛距離も出ないし、年齢とともにいい球が打てなくなるという理論です。

そこで、この章ではこの直線運動を取り入れたスイングについて調べ、ゴルフ上達に役に立つか検証してみましょう。


1.ゴルフスイングの直線運動の考え方と練習の仕方

まずは、ゴルフスイングの直線運動について理論を理解して、それから具体的なスイングの仕方を学んでいきましょう。

いろいろ調べても、広告的な内容の物はあるのですが、しっかりとした理論や裏付けというものが、不足しているような気がします。


1.ゴルフスイングの直線運動がいい理由とは

この理論の軸は、プロゴルファーを含めた日本人のゴルフスイングは間違っていて、正しいの欧米人のゴルフスイングに正解があるというものです。

その日本人と欧米人のゴルフスイングの違いは、日本人は下半身の始動からスイングに入って、遅れて球を捉えるから強い球が打てないというものです。

いわゆるボディターンでゆっくりクラブを振って、ボールを引っ張るイメージで叩くというより、しっかり叩きに行くやり方の事を言っているのでしょうか。

欧米人は、下半身をしっかりと固めて、腕をうまく使ってボールを芯で捕まえるようにするというものです。

一見手打ちにも見えますが、うまく手首のコックをうまく使ってボールの打点では直線運動を利用することにより、しっかり球を捕まえて遠くに飛ばすという事でしょうか。

これを見ると年配の方は、分かると思うのですが、昔は頭を固定して、右打ちの人は左側に壁を作って、スイングするとボールの打点以降はヘッドが走ってボールが飛ぶというもでしたね。

必要以上に左右に体を動かすことは、良くないと言われた気がします。

上体が止まって、クラブヘッドが前に動くとき、直線の動きが加速してボールを打てるのかなとも思いました。

現在は、クラブも進化して、反発係数も上がり、スイートスポットも広くなっていて、芯を捉えやすくなっているので、あまり体を使わなくともボールを飛ばせる気はします。

ボディターンで行う日本のスイングは、力みを起こさずに再現性が高いため、安定したスイングが作れますが、ボールを捉えたときの感覚が弱く感じて、不満に感じる方も多いでしよう。

ボールをしっかり、打ちに行きたい人には、この直線運動の方法が向いているかもしれません。

体の回転を大きく使って打つか、あまり体を使わずに手首のコックを上手く使って打つか、これからもスイングの主流は変わっていくのでしょうね。

私の場合も、手のコックを使って打ちに行くスイングを自己流で身に着けていましたが、レッスンプロについてボティーターン式のスイングに矯正されました。

しばらくして、レッスンプロから離れて、自分で練習をするようになった時、なんとなく二つのスイングのいいところが分かってきて、ボールを打つ様になりました。

そうしますと、まっすぐ曲がらないボールが、飛距離も出て飛ぶようになりました。

自分にあったスイングが、出来たのかと思っています。

いろいろなスイングをある時期、マスターして、そこから自分のスイングを作るのも、上達の道に繋がり、いいのではと思います。