文明の利器により誰もがプロゴルファーのような美しいゴルフスイングを手に入れることができるようになりました。

その最たる物が連続写真撮影や動画撮影によるスイング分析で、プロゴルファーと自身のスイングを見比べるだけで、どこがどう違っているのかが一目瞭然です。

ただし、人間の構造をあまり理解していない人は誤った修正を繰り返してしまうため、今回は細かな部分まで分かるスイング分析のチェックポイントを解説します。


1. 動画や連続写真撮影でのゴルフスイング分析

今では打ちっぱなしやインドアゴルフ練習場などにも、ゴルフスイングを分析する機器が用意されています。

飛距離やヘッドスピードが計測できるものだけでなく、動画や連続写真を撮影してプロのスイングと比較できるようになりました。

ただボールを繰り返し打つよりも、スイングを美しく修正しながら練習をした方が上達も早いことが予想されます。

ただし、スイングのどの部分がどう違うのか、どうすればそれを修正できるのかが難しいところです。

自分でそれが分かる人はコーチをつける必要がなくなります。

特に、解剖学や運動学の知識があればゴルフのコーチよりも正しくスイングを修正することができるでしょう。

チェックすべきポイントはいくつかに限られますが、オンプレーン、レベルスイング、リリースポイント、体幹軸といったところはもちろんのこと、膝の安定性や手のひらの向きなどの細かい部分もチェックするとより効果的です。


2.チェックしたポイントを修正

オンプレーン、レベルスイング、リリースポイント、体幹軸などのメジャーなチェックポイントはそれぞれが関連しあっていて、ひとつ調整すると他が崩れ、他を調整するとまた別の部分が崩れるということがよくあります。

これを繰り返していくと美しいスイングになっていくわけですが、膝の向きや伸び上がり、足の内外反、手のひらの向きなどの細かい部分は修正してもさほど他に影響を及ぼしません。

そのため、せっかく連続写真や動画まで撮影してスイングを修正するのであれば、こうした細かい部分も一緒に直してしまうことが得策です。

ここで重要なことは、一旦ショットの結果は無視をして、確実にスイングフォームを意識することです。

フルスイングをする必要はなく、修正するポイントを繰り返し行う必要があります。

例えば膝の伸び上がりであれば、下半身は膝の伸びていないフォロースルーの形を作っておいて、ハーフスイングを繰り返し行い脳に記憶させます。

他にも、右手のひらの向きであれば、トップは岡持ちの形を意識するためしっかり自分の身体からみて外側を向けていますが、ダウンスイングではこの形が崩れてしまうことが多いです。

ダウンスイングでも右手がしっかり岡持ちの形をキープするように意識して、トップからダウンスイングを繰り返し行い脳に記憶させます。

このように細かいポイントをいくつか修正すると、レベルスイングやオンプレーンなどのメジャーなポイントも自然に修正されることもあるため、一気に上達することが期待できます。