ここまで何度もアプローチについて触れてきました。ゴルフで最も大切なショットと言っても過言ではありません。
そしてこのアプローチは上げて寄せるよりも転がして寄せる方が簡単だということもお伝えしてきました。
特に初心者は転がして寄せる練習をまずしていきましょう。上げたり、止めたりはそれができるようになってからです。
今回は改めて、転がしで寄せるアプローチの練習メニューについてお伝えしていきます。
1.ロフト角の小さいクラブ
ロフト角についても何度か触れてきました。ロフト角が大きいほどボールは高く上がります。ボールを上げたくなければロフト角の小さいクラブを選択すべきです。
練習メニューとしては9番アイアン(9I)からです。フルショットしたら130ヤードくらい飛びますので、膝から膝までの振り幅になります。
9Iでも普通はロフト角が44度くらいはありますので、打ち出すとボールはやや上がりますが、低い球筋ですぐに転がっていくことになります。
スピンがかかって止まる止まらないはさておき、ゴルフでは9Iがもっとも初心者に適した転がすためのアプローチクラブと言えます。
ちなみに5Iや7Iもロフト角は小さいですが、長いクラブなので扱いが難しいです。使う場合は短く持ってスイングします。ゴルフの上級者用です。
9Iに慣れてきたらPWです。先ほどと同じスイングをするとPWの方がボールは高く上がりますし、距離も出ます。PWの方が少し難しく感じるかもしれません。
AWはピッチエンドランといって、上げて少し転がす用です。転がすだけなら使用する必要はありません。
私はSWのフェイスを無理やり立てて転がしたりしますが、転がして寄せるつもりならば9IかPWを使った方が最適です。SWはフェイスが寝ていますので、無理に使うとすぐにトップしたりダフリますので注意が必要です。
2.アドレスはスクエア
以前お伝えした通り、ゴルフではボールを上げるときはオープンに構えてスイングしますが、転がすのであれば、目標ラインに平行に構えます。
あとは距離感に合わせて振り幅を調整すればOKです。転がすだけだからといって手打ちにならないように意識してください。ゴルフはどんなときでも体の回転でスイングします。
スイングをインパクトのときに止めれば転がるという方法の方もいますが、ダフリやトップの原因になります。腰と膝をしっかり使って基本通りにスイングしても、ボールは転がりますし、スピンもかけられるようになります。
自宅でのゴルフの練習メニューとしては、目標の場所に布団を敷いたり、座布団を置いてやってみましょう。
カチリという音をたててしっかりフェイスに当てられれば、思っている距離は出せます。パター練習用のマットが最も練習しやすいです。そのまま転がしてカップに入ればチップインですね。