ゴルフのアドレスの姿勢を変えるだけで、球筋を変えたりミスの抑止になることはご存知でしょうか。

姿勢によって、スイングにどのような変化があるのか、球筋はどのように変わるのか、どのようなミスが防げるのかを知り、ゴルフの上達に役立ててください。


1.アドレスの基本姿勢

ゴルフクラブには、ライ角というヘッドとシャフトが作る角度があります。

ライ角は一般的には番手が小さくなる(7番より6番)につれて、0.5度づつ小さくなっていきます。

それに合わせてシャフトは長くなるので、クラブのライ角と長さにに合わせてアドレスを取ると、番手が小さくなる程、前傾姿勢を起こしていくのが自然です。

ウェッジが一番前傾姿勢が深く、ドライバーが一番浅いと言うことです。

その分、グリップの位置も前傾姿勢が浅いほど体に近くなるので、意識して気をつけてみてください。

また、インパクトの時ヘッドは、遠心力の影響でトゥ(ヘッドの先)が下がるトゥダウン現象が起きます。

そのため、アドレスの段階であらかじめ、トゥの下にコインが1・2枚入る程度、トゥ側を浮かせて構えます。

これも加味してアドレスでの前傾姿勢を決定してください。


2.アドレスの姿勢によるスイングへの影響

アドレスの姿勢はスイングに、次のような影響を与えます。


1.浅い前傾姿勢

前傾姿勢が浅いと縦に振りやすく、ボールを捕まえやすくなります。

ということは、クラブが長くなる(番手が小さくなる)程、前傾姿勢を浅くするというのは理にかなっています。

クラブが長くなる程、ボールが捕まりにくくなるからです。

また、クラブ全般的にスライスに悩まれている方は、体を少し起こして縦振りを意識してみると、改善するかもしれません。


2.深い前傾姿勢

前傾姿勢が深いと横に振りやすく、インパクトでフェースが閉じにくくなるので、ボールのつかまり過ぎが抑えられます。

フックに悩まれている方は、少し前傾を深くしてスイングを試してみてください。

また深めの前傾姿勢は、スイング中の上体の上下動又は前後動が抑えられるので、テイクバックでクラブにつられて体が起きてしまう方や、インパクトで体が前に突っ込んでしまう方にはお薦めです。

いつもより少し前傾を深くしてスイングを試してみてください。

姿勢が悪いと故障の原因にもなります。

自分が気持ち悪いと思ったり、筋力的に無理だと思う姿勢は、例えいい球筋になっても止めましょう。

長い目で見ると、続かない姿勢の可能性もありますので。

自分の体は自分が一番よく分かるので、ゴルフの上達のためにはアドバイスの取捨選択も大切です。