低負荷スポーツに分類されるゴルフですが、多くのプロが練習に有酸素運動を取り入れています。
有酸素運動というとダイエットのための脂肪燃焼などが連想されますが、ゴルフにはとても重要な姿勢やスイング動作にも驚きの効果があります。


1.ゴルフの練習として行う有酸素運動の効果

ゴルフというスポーツは子どもから高齢者まで、多くの方が参加できる低負荷スポーツに分類されています。

ただしPGAツアープロが行っているトレーニングの様子をみると、ウエイトトレーニングや自重を使った筋力強化、ストレッチ、ランニングなどの有酸素運動を行っていて、意外にもフィジカルパフォーマンスが重要であることが分かります。

飛距離を伸ばしたい、強風やラフに負けたくない、グラブコントロールを上手くしたいという理由で筋力強化やストレッチを行うのはわかりますが、有酸素運動がなぜ必要なのでしょうか。

実は有酸素運動は心肺機能だけでなく、姿勢を美しく保ったり、動作をスムーズにしたりするために働くインナーマッスルを鍛えることができます。

人間の身体にはたくさんの関節がありますが、インナーマッスルはひとつの関節をまたぐ筋肉でローカルマッスルとも言われます。

インナーマッスルには関節を安定させる役割があり、持久力や緊張の持続性が求められます。

一方、アウターマッスルはふたつ以上の関節をまたぎ、グローバルマッスルとも言われます。

アウターマッスルには強い力を発揮したり、瞬発的に関節を動かしたりする能力が求められます。

ゴルフは再現性がとても重要なスポーツです。

再現性を高めるためには、関節の安定性が必要不可欠です。

つまり、有酸素運動を練習に取り入れることにより、インナーマッスルが強化され、スイングの一貫性が高まることで上達が期待されます。


2.毎日継続できる簡単な方法

有酸素運動とはジョギング、水泳、自転車、ランニング、ウォーキングなど連続的に長時間行う運動です。

ゴルフの練習に有酸素運動を取り入れるためには練習場でボールを繰り返し打つだけでは不十分です。

ジムに通うには時間もお金もかかるし、家にエアロバイクを置くのもスペースが必要になり続ける自信がないという方もみえます。

そこでオススメなのが、通勤や通学などの移動時にしっかり腕を振って歩くということです。

距離があまりにも遠いという方は最寄りの駅から到着駅までの1区間から2区間を歩くだけでも効果があります。

ただ何となく連続した運動を繰り返すよりも、移動という目的をもって運動した方が効果的です。

ただし、運動時間が短すぎる場合や歩行スピードが速くなってしまうと、有酸素運動になりません。

酸素を上手くエネルギーに変換できる運動強度が決まっていますので、ゆっくり長時間かけて移動することが重要です。

ゴルフの上達だけでなく、脂肪燃焼効果によってダイエットができるので健康面からみてもオススメです。