ゴルフというのは、繊細なスポーツでメンタルに左右されやすいものだと、よく言われます。
他のスポーツでも、メンタルの影響を受けやすいものは、沢山ありますし、なぜゴルフだけが、特にそれを強調されるのでしょうか。
メンタルに左右されないためには、無心になれば、いいとも言われます。
昔の武士でもないのに、無心にクラブを振れるものなのでしょうか。
ここでは、ゴルフの無心のスイングは可能なのかと、それが出来たら上達に繋がるのかを、検証していきましょう。
1.無心のスイングとはどうしたら実現できるのか
オリンピックの大舞台で、実力があるのに、緊張のために競技を失敗する方は、確かにいますね。
その選手は、メンタルが弱いから、自分の技を活かせないなどと言われます。
逆に、勝利を掴んだ選手は、何も考えないで、いつもの通りプレーしたら、結果がついてきたという話も、聞いたことはありますね。
何も考えない無心という事は、スポーツで実力を出すためには、必要な事のようですね。
1.ゴルフスイングで無心に行うメリットとは
特にゴルフというスポーツは、メンタルを使いすぎてしまう傾向が、あると思います。
これは、どこから来るのでしょうか。
ひとつは、例えば、サッカーやテニスなどは、動いているボールの行方を常に気にしていますから、じっくりとボールを打つ(蹴る)ことを考えられませんね。
これは、自論ですが、ゴルフは止まっているボールを打つため、打つまでに時間があり、そのためにいろいろと考えすぎてしまう傾向があります。
長い棒の先端についている器具で、小さいボールを打つのですから、かなり繊細な技術も要求されます。
そのため、常に神経をすり減らして、ショットすることになり兼ねません。
また、自然の中で行うため、ボールの状況が毎回違い、ボール下の芝の状態、傾斜、風の方向と強さ、ハザードの位置など、常にコース戦略を要求されます。
その都度、頭を使いすぎてしまいます。
その状態で、無心にショットするのは大変困難になります。
そこで、迷いが生じてスイング軌道が一定しなくなったり、力みが生じて、ミスショットを連発したりします。
また、ボールをコントロールしようと考えすぎると、逆にスピードも正確性も失われることが多いです。
2.ゴルフショットの無心のつくり方
いろいろ頭で考えている状況で、いきなり無心というのは難しいですね。
ひとつの方法としては、ルーティンワークを作るというものがあります。
普通でも、ボールを打つ前にクラブを微妙に動かしたり、体を同じように動かして、スイングに集中していく方法は、よく行われていますね。
必要な状況のチェックが出来て、もう打つだけとなったら、このルーチンワークに入り、動きを自動化してイメージで、スイングを行うという方法があります。
普段の練習でも、この決まった動作に入ったら、他の事は考えないという訓練をすることです。
あと、雑念や力みを取るために、スイングの時に声を出すというものがあります。
バックスイングで「バック」とか、ショット時には「ショット」という事で、一瞬無心になれます。
自分に合った方法を探して、無心のショットが打てるようになれば、ゴルフの上達は間違いありませんね。