ゴルフのアドレスで方向が間違っていたら、ナイスショットが出ても台無しです。

ボールから10cm先で1cm方向がずれるだけで、200ヤード先では20ヤードもずれてしまいます。

ここでは、アドレスを正しく合わせるための上達方法をお教えします。


1.スパットの設定位置

ゴルフ練習場ではマットや線などの目印があるので、方向を合わせることにあまり重きを置きませんが、ゴルフ場に行くとそうはいきません。

ゴルフ場の何も目印のない中では、アドレスで方向を合わせる時に、スパット(目印)を見つけてスパットとボールを結ぶ線に平行にアドレスします。

ここで重要なのがスパットの位置です。

ボールから飛球線方向の「先」にスパットを設定するのではなく、飛球線「後方」に設定して下さい。

つまりアドレスした時に、スパットがボールより左ではなく右になるように設定します。

なぜそのようにするかと言いますと、アドレスした時ボールはクラブによって真ん中から左足の間に置きます。

ウェッジやショートアイアンなどボールを真ん中に置く時は、スパットが右でも左でも関係ないです。

ところが、真ん中より左側にボールがある時、特にドライバーでは左足の前まで来ると、どうでしょうか。

スパットが左足の前のボールよりもさらに左側にあると、スパットとボールを結ぶ線はイメージがしずらく、さらにはその線に平行に立つことなど難しいはずです。

これを左足前のボールより右側にスパットを設定すれば、それらを結ぶ線はイメージがしやすく、平行にも立ちやすいです。

また、2点の線を結ぶ時、1cm離れた2点を結ぶより、50cm離れた2点を結ぶ方が、より結びやすいので、ボールとスパットとの距離はある程度離れている方が、アドレスの方向が正しく合わせられます。

そういった意味でも、左足前にあるボールよりもさらに左に50cm離れたスパットをイメージするより、ボールより右側に50cm離れたスパットをイメージする方が、自分の正面に近いので断然楽で正確です。

ウェッジやショートアイアンなどボールを真ん中に置く時は、スパットはボールよりも右でも左でもどちらでも関係ないと言いましたが、スパットを右側に設定するように統一していると、ルーティンも統一できるのでより正確に合わせられるようになります。


2.パットでのスパットの設定方法

同じことがパットにも言えます。

パットの時もスパットは左側に設定して下さい。

ボールを打ち出す方向の目印になるので、左側に設定しているという方もいると思いますが、スパットを通そうと意識するあまり、体が追いかけてひっかけのミスが出る可能性があります。

それよりも、ボールよりも右側にスパットを設定して、そのスパットをパターの芯が通るようにストロークする方が、より正確に真っ直ぐ打てます。

ゴルフはアドレスの方向が合っていることに自信が持てなければ、スイング自体も自信を持ってできません。

アドレスで正しく方向を合わせられることが、上達への近道です。