ゴルフの練習をしていて、しっかりとクラブフェースの真ん中でインパクトした時の音や、シャフトから伝わるボールが当たった感触は、なかなか気持ちが良いものです。
毎回同じように打てたらいいのにと思うのに、次のボールはクラブフェースの真ん中からずれたところに当たって、「なんだ、さっきのボールはまぐれ当たりか」とがっかりする、を繰り返すことは、ゴルフの練習をしていればしょっちゅうですよね。
いわゆるナイスショットのときの、フェースがミートしていると状態と言われます。
ミート率とは「ヘッドスピードに対するボール初速の割合」で、最近ではミート率を計測できる機械もあるようですが、
「ミート率=ボール初速÷ヘッドスピード」
の計算式でも出せます。
ミート率はドライバーでは1.30〜1.40と言われており、この数値が高いほど飛びます。
実は飛距離を上げるには、ヘッドスピードよりもこのミート率を上げたほうが良いそうです。
ミート率が上がると初速が上がります。効率よくエネルギーが伝わり、ボールが勢いよく出るので、飛距離が上がるというわけです。
飛距離を伸ばすなら、一生懸命振るよりもミート率を上げた方が良いのです。
ではミート率を上げるには、どのような練習メニューを行えば良いのでしょうか。
今回は「ゴルフのミート率を上げる練習メニュー」をご紹介します。
1.まずは自分の癖を知る
ゴルフ用品店に「ショットマーカー」というシールがあります。
ボールが当たると青い跡がシールにつきます。
ミート率を上げるには、クラブフェースの真ん中の芯の部分にボールが当たっていることが必須です。
芯に当たっていれば、効率よくエネルギーがボールに伝えられた、ということです。
これをクラブフェースに貼って、いつも通り打ちっ放し練習場などでボールを打ってみましょう。
数回打ってみて、フェースに貼ったショットマーカーを確認してみてください。
例えば5回ボールを打ってみてほぼ真ん中で同じところに当たっていれば、ひとまず合格としましょう。
青い跡がバラバラな場合は、いわゆるマン振りだということが一目瞭然です。
バラバラでも癖がある場合はどこかに偏って当たっている跡があるので、そこから自分の癖を分析して、練習に役立て上達させましょう。
打ちっ放し練習場でボールを打つ練習をする際に、クラブのフェース面に貼って、都度確認してはスイングの改善など、改善点を探しては修正をかけるのを、練習メニューに取り入れましょう。
2.ボールと自分との距離をいつも一定に
いつも通りアドレスしているのに、ボールにばらつきが出る理由の一つに、実はボールと自分との距離が一定ではないことが挙げられます。
特に、トップからダウンスイングに移る際の左肩に注目してみると、ダウンスイングからインパクト直前の左肩が開いてしまうと、ボールとの距離が変わってしまい、フェースの芯の部分がずれてしまい、芯で打てなくなります。
左肩を支点にした肩の回転ができるように練習しましょう。
3.芯で当てる練習メニュー
左肩がずれないようにする練習メニューとしてお勧めしたいのは、コンパクトスイングを繰り返す練習です。
ドライバーを持ち、100ヤード打つのを繰り返します。
距離が短いので、大きく振らなくても良いことと、100ヤードと距離を決めておけば目安があるので、この距離に合わせて打つにはスイングの大きさ決まってきますね。
毎回クラブフェースの芯で打つことを目標に、このドリルを練習メニューに取り入れましょう。
コンパクトスイングで芯に当てられるようになれば、徐々にスイングを大きくして、フルスイングでも芯を捉えられることを目標に練習しましょう。
ゴルフは止まっているボールを打つ難しさがあります。
いつもボールと自分の距離が一定であることや、スイングが的確であることなどが求められますが、それらを一つ一つクリアしていくのもゴルフの楽しみでもあります。
ミート率が上がれば、ゴルフはもっと楽しくなります。
今回ご紹介した練習メニューをぜひ試してみてください。