ゴルファーも他の競技のようにフィジカルパフォーマンスの重要性が指摘されるようになってきました。
アスリートゴルファーだけでなく、ラウンドを楽しむだけと決め込んだレジャーゴルファーでも、筋トレをすることでより健康的にゴルフを楽しむことができます。
また、ゴルフスイングを美しくするためにもコツコツとした筋トレが必要ですが、今回はゴルファーに特化した効果的な筋トレを紹介します。
1.ゴルフスイングに必要な体幹と太ももの筋肉
世界で活躍するプロゴルファーの体格をみると、他の競技にも通用するような人ばかりになってきました。
ドライバーの飛距離も信じられないぐらい飛んでいます。
競技に出場するアスリートゴルファーにとっては、筋トレやストレッチなどのエクサササイズを行うことは当然のことですが、ラウンドを楽しむというレジャーゴルファーにとっても筋トレは必要です。
なぜなら、筋トレをしないと身体を痛めてしまうからです。
特に膝関節や腰は痛めやすい部位ですから、体幹や太ももの筋肉を鍛えることで傷害を予防しゴルフを健康的に楽しむことができます。
ゴルフを上達させることと、傷害を予防することには関連があると考えられます。
特に体幹の筋力は重要です。
球筋、飛距離、スイングの再現性にはゴルフスイングの軸が重要と考えられますが、この軸を安定させるには体幹の筋力が必要不可欠です。
体幹のインナーマッスルはコアマッスルと呼ばれ、身体の最も中心にある筋肉で体幹を安定させる役割があります。
一方、体幹のアウターマッスルは体幹を回旋させたり曲げたりする筋肉です。
ゴルフスイングは体幹の安定性も回旋させる力も重要ですから、インナーマッスル、アウターマッスル両方を鍛えていく必要があり、上手く鍛えることができれば一気に上達することが期待できます。
2.ゴルフスイングに効果的なスイングスタビライズ
体幹のインナーマッスル(腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群、横隔膜)、アウターマッスル(外腹斜筋、広背筋、脊柱起立筋)、下半身の筋肉(大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、長腓骨筋)を同時に鍛えることができる筋トレを紹介します。
その名もスイングスタビライズです。
このエクササイズはゴルフに必要な筋肉が鍛えられるだけでなく、関節可動域、バランス能力を同時に鍛えることができます。
まず、クラブを持って右足を一歩前に出し、アドレスのように体幹を前傾させます。
この時、体重は右足に乗せ、左足はつま先だけをチョンとつけた状態にします。
そのままテイクバックをしますが、顔は正面を向けたままで左肘を伸ばし、左腕水平になるようにします。
なるべく左肩が顎の下にくるところまで伸ばし、ここで30秒キープします。
次に、左足を一歩前に出し、アドレスのように体幹を前傾させます。
左足に体重を乗せ、右足はつま先だけをチョンとつけておきます。
今度はフォロースルーの形を作りますが、右肘だけでなく、なるべく左肘も伸ばした状態で右肩が顎の下にくるまで伸ばし、30秒キープします。
このスイングスタビライズを毎日行うことで、ゴルフスイングに必要な可動域と筋力を増大させることができます。
コツコツ繰り返しゴルフの上達を目指しましょう。