ゴルフのショットには、ボールの描く軌道によって、名称があります。パンチショットとは、弾道の低いボールのことを言います。
ノックダウンショットとも呼ばれることもありますが、低い弾道で一直線に伸びるショットのことをパンチショットといいます。
ゴルフでは、天候や風、距離や状況によってショットを打ち分けることが重要になってきます。その中でも、パンチショットの打ち方を紹介します。
1.パンチショットが必要なとき
ゴルフというスポーツは、ボールをカップに入れるスポーツであるから、弾道が低かろうが高かろうが、カップに届けば良いのではないかと考えているうちは、楽しいゴルフを満喫できていません。
ゴルフは、カップに入れるまでの過程を楽しむスポーツです。
ゴルフのコースは自然の中にあり、雨や風、地形などに大きく左右されます。
雷が鳴ったときは、クラブが避雷針となってしましプレーが危険になることから中止されますが、少々の雨風では続行されることが大半です。
パンチショットは、自然からの影響に左右されにくいショットとして、コースの中では重宝されます。
大きな放物線を描くショットでは、風の影響を受けやすく、ショット自体は真っ直ぐに飛んでいても、風の影響でラフに入ったりバンカーに入ったりということがあります。
もちろん、風まで読んでショットすることも考えられますが、ティーショットの場所と、200ヤード以上先、また上空とでは風の流れが異なる場合があり、風はあくまでも不確定要素として考えられています。
そんな中、パンチショットでは低い弾道から一直線に伸びるショットですから、風の影響を受けずに狙ったところに突き進むため、コントロールさえ間違わなければ、フェアウェイをキープすることが出来るのです。
2.パンチショットの打ち方
パンチショットは弾道の低いショットで、弾道をあげてはいけません。
そのためにもっとも意識しなければならないのは顔を上げないということです。
ショットの後、どうしてもスイングの円回転の性質から顔が上がってしまうことがありますが、これではクラブが救い上げるようにボールに入って、ボールが上がってしまします。
ですので、顔を上げず、クラブも腰から少し上あたりで止めて、そこから180度の半円を描くショットを打つような感覚で打つことで、パンチショットが打つことが出来ます。
スイングのフィニッシュをフルスイングの際の半分で止めることや、通常のスイングよりも右手に力を入れて押し出すような形でスイングすることで、パンチショットが打ちやすくなるといわれています。
あくまでも、意識することは、クラブのヘッドのフェイス部が寝ないように意識することです。
これらを意識した練習メニューを組み、練習することでパンチショットがマスターできます。
パンチショットをマスターすれば、様々な場面で役に立ちます。
風などに影響されにくいとされドライバーやアプローチでのパワーショットはもちろん、林の中から抜ける場合には枝などを気にせず低い弾道で脱出することが出来たりと、パワーショットはコースの中で重宝することになるでしょう。
練習メニューのときから本番のコースを設定し、コースに生かしましょう。